岩渕想太 雑記

160字で書ききれないことや、日々思うこと。考えること。

八月十一日在宅

曇り空、蝉の声。

食べ終わった冷やし中華、C1000の空き瓶。

金なくてこいつに決めた窓用エアコンはゴーゴー言いながら俺の部屋を冷やす。

彼も彼なりに頑張ってるんだと思う。

心地はいいが、無性にもどかしい夏のど真ん中。

 

携帯を開けば、沢山の笑顔。

思い出100ページ分くらいの写真。

ROCK IN JAPAN FESTIVAL

RISING SUN ROCK FESTIVAL

歌いたい。もっと多くの人の前で歌いたい。

暑くはないが、熱くなれないことが一番辛い。

 

どうにもこうにもならないから、こうやって文章に残すことにした。

曇り空の夏が笑い話になるように、今は焦らない。

八月十一日在宅。

今を笑い飛ばせるように、今を生きる。

混沌よ、こんにちは

名付けられてないものが好きだ。

枠からはみ出したものが好きだ。

 

っていうのも、ずっと言い続けてるけど、今の世の中を生きていると、どうやっても名付けられちゃうから。何かに括られちゃうから。 

人生の選択肢なんて無数にあって、その都度自分が行きたい方向へ舵を切るはずが、「こういう学校に行って、こういう企業に就職して、こういう風に結婚して、こういう老後を過ごそう」なんて呼びかけがあたかも普通のようになされる。

人の個性なんて一つの言葉じゃ言い表せないくらい多様なもののはずなのに、「○○くんはいじられキャラだよねー」なんて言って可能性を限定する。

「ダンスロック」じゃない音楽は「シティポップ」って言って片付けられる。自由にやりたい音楽やってるだけなのに「異端児」と呼ばれる。

何をやっても何かしらの枠組みの中に入れられる。高速化する情報の中で、ちょっとでも複雑なものは、簡単な名前を与えられ、安易に理解される。

 

オルタナティヴ」ってのはすごい言葉だ。日本語に訳すと「もう一つの」とか「代わりの」くらいの意味なんだけど、この言葉は、名付けることができないものを「呼ぶ」ことができる言葉だ。今あるものじゃない、「もう一つの」選択肢を肯定する言葉だ。

名付けられないものや、枠からはみ出したものを、無理に名付けたりジャンル分けせずとも、「オルタナティヴ」という言葉が拾ってくれる。そうしたものについて、生を与えてくれる。

だから俺は、オルタナティヴなものが好きだ。

 

さて、話が長くなったが、俺たちが6月7日にリリースする『Hello Chaos!!!!』は、心から自分で愛すことができる、オルタナティヴな作品になった。

 5曲全てが違う方向を向き、色んなジャンルに挑戦した上で、5曲全てが他の何者でもない、パノラマパナマタウンの音楽になったと思っている。

今回の作品を作り上げる上で、俺たちが一番心がけたことは、他の何者でもないパノラマパナマタウンのオリジナリティを探求することだった。過去の2枚、『SHINKAICHI』と『PROPOSE』はある意味で衝動的な、自分たちが持っている武器を4人それぞれが振り回すようなアルバムだった。と少なくとも俺は思っている。それが良いわけでも悪いわけでもないんだけど、今回のアルバムはこれまでとは全く違う作り方でできている。

それは、自分たちが持っている武器を一度見つめ直し、その中から、パノラマパナマタウンの音楽を形作るために、より強固にするために、何が必要かを4人で考える、という作り方だ。

過去の2作はレシピのない闇鍋を作っていたけど、今作はレシピのある闇鍋を作ったというイメージ。わかるかな?

 

おかげで、とってもヘンテコな、ケイオスなアルバムが完成した。前3曲と後2曲の世界観はびっくりするほど違うし、さっき言った通り5曲それぞれも全然違う。でも、5曲それぞれに長い時間と工夫をかけて「俺らっぽさ」が練りこまれている。

正直にいうと、まだまだ俺たちの音楽は完成してないし(「完成」なんてないんだけど)、発展途上だ。自分ららしさって何なんだろうってもがいている途中だ。

でも、だからこそ、一筋縄ではいかないゴツゴツしたアルバムができたと思ってる。そして、今自分たちができることの中で最高傑作だ。

だから、このアルバムを手に入れたら何回も聴いて、俺らがやろうとしてることを、俺ららしさを噛み締めてほしい。スっとは飲み込めないかもしれないけど、次第に飲み込めてくるはずだ。最初は、バラバラの5曲に見えるかもしれないけど、だんだんと1つのまとまりに見えてくるはずだ。

俺は自分の音源にしては珍しいくらい、このアルバムをリピートしている。そして、未だに一番好きな曲が変わり続けている。

 

「Chaos」とは「混沌」という意味だ。何にも名付けられないモヤモヤのことだ。

俺たちはこのアルバムを作り上げることで、この得体の知れない「Chaos」に出会うことができた。

枠からはみ出したものが好きだけど、枠からはみ出したものを作ろうとすると可能性は無限だ。オリジナリティの地平はどこまでも広がっている。

武道館には天井があるが、創作に天井はない。

これから起こるドキドキと、どこまでも続いていく表現の地平にこの言葉を捧げたい。

混沌よ、こんにちは。

 


パノラマパナマタウン / リバティーリバティー(MV)

秋のワンマンツアーの話。

Twitterでは語りきれないことが増えてきたので、ブログを始めることにする。

 

パノラマパナマタウンというバンドのボーカルをしている岩渕想太と言う。

はてなブログ初めまして。これからよろしく。

今回の話は、秋のワンマンツアーについてだ。

先日発表したように、パノラマパナマタウンは6/7に「Hello Chaos!!!!」というミニアルバムをリリースする。アルバムについてはまた折に触れて話したいと思っているが、今回の話は、そのリリースツアー「Goodbye Chaos Tour」のお話。以下今回のツアーのスケジュールだ。

 

「Goodbye Chaos Tour」

9月22日(金)心斎橋JANUS

9月29日(金)池下CLUB UPSET

10月14日(土)新宿LOFT

 

上からキャパシティ(収容人数)が約500,300,500人となっている。3会場とも、4月頭に行った「リバティー vs. リバティーツアー」に比べると、2,3倍キャパが大きくなっている。なんかカッコいい名前のライブハウスだなと思っていたけど、マジか。こんなに入るのか。

 

見てもらえば分かる通り、これはバンドにとって大きな挑戦だ。

正直な話、何度も周りのスタッフさんやイベンターさんから「これはさすがに攻めすぎだと思う」みたいな意見をもらった。だけど、9月のパノラマパナマタウンはこれくらい埋めれるようになってないと、こんな壁越えれるようになってないとダメだと思い、自分たちで目標を設定し、こうした会場でやることにした。

この3会場ともキャパだけで選んだ箱じゃない。俺ら自身それぞれ思い入れがある箱だ。今回のツアーはここじゃないとダメだった。そんな理由も各ライブハウスで話すことにする。

 

別に、感動ストーリーにする訳でも、お涙頂戴でもないからラフに聞いて欲しいんだけど、とにかく俺は俺のために、俺のバンドのために、この3会場がしっかり満員で埋まっているのが見たい。今のパノラマパナマタウンはそれだけの人数に観てもらうのに十分値する器を持っていると思うからだ。

 

俺らは俺らで、秋までにその器の中身を準備しておく。俺ららしさを目一杯磨いて、あらゆる制約から解放されるリバティーな表現を突き詰める。

みんなはみんなで、秋までに色んなものを観て聴いて、自分らの感性を磨いてたらいいと思う。好きなものを心から好きって言える自信をつけるんだ。

そして秋のツアーで合流しよう。間違いなく、最高の夜になると思う。

 

迷ってる人も、俺らのことをこれから知るあなたも、地元の友達も、父さんも母さんも、パノラマパナマタウン秋のワンマンツアーに来て欲しい。絶対俺たちは後悔させない。

そして、この会場を選んで良かったと、挑戦して良かったと、当日みんなと笑い合いたい。

 

俺は埋まると思ってる。先行予約はその500人の中の、一番前の列にいけるチャンスだ。

http://eplus.jp/panopana17-hp/